【広島】九里亜蓮が海外FA権行使 MLB関係者は「最も中4日にアジャスト」国内外で争奪戦か
国内外で争奪戦がぼっ発しそうな気配だ。広島の九里亜蓮投手(33)が12日、マツダスタジアムで取材に応じ、海外FA権を行使すると表明した。会見で「もっとレベルアップしたい。最初で最後のチャンスだと思う」などとコメント。自らが目指す今後の方向性については言葉を濁したもののMLB、あるいは国内他球団の反応が注目される。 昨オフの契約更改で九里は将来的なメジャー挑戦の願望があることを示唆していた。2021年オフに3年契約を結び、今季が契約最終年。その今季は自身初の開幕投手を務め、23試合で7勝10敗、防御率3・21をマークした。ただ好不調の波が激しかったこともあり、131回2/3で規定投球回数には届かず。昨季はリーグトップの投球回数174回1/3を誇っただけに、やや不本意な数字となった。 それでも九里に対するMLB関係者の評価は非常に高い。実際にア・リーグ球団関係者の1人は「これまでも肩や肘に大きな故障歴がなく、年間を通じてローテを任せることができるタフネス右腕」とした上で「直球は140キロ台と抜きんでた速さではないが、多種多彩な変化球はすべてクオリティーが高い。総合的に評価すれば、今オフにメジャー挑戦を表明している日本人投手の中で最も中4日にアジャストできるタイプ」との見解を口にしている。 確かにプロ4年目の2017年から今季も含め8年連続で100イニング以上を投げている点は、MLB球団にとって大きな評価ポイントと言えそうだ。 一方で国内移籍となると、九里の今季年俸は1億4000万円(推定)だけにBランクとなり、獲得する球団は選手や金銭補償が必要になる。国内ではDeNAなど複数球団が水面下で獲得調査に乗り出すものとみられているが、まず九里本人は悲願のメジャー移籍を大前提に動くことになりそうだ。 カープが誇る故障知らずの屈強右腕はMLBで〝人気物件〟となるかもしれない。
東スポWEB