「セデッテかしま」周辺に観光施設など整備検討 福島県南相馬市 地域の魅力発信
福島県南相馬市は、常磐自動車道南相馬鹿島サービスエリア(SA)に併設されているセデッテかしま周辺に観光施設などを整備する方向で検討している。利用者数は当初の想定を大きく上回っており、地域の魅力をより多くの人に発信したい考えだ。 セデッテかしまは2015(平成27)年4月にオープンした。開業当初は年間53万人程度の入り込みを見込んでいたが、現在は年間約130万人が利用するなど高い集客力を誇る。 常磐自動車道の4車線化に伴い需要が増すとみられており、市内の経済活性化につなげる。 これまでのところ、地元食材を使った飲食店や入浴、宿泊ができる施設、相双地方の伝統行事「相馬野馬追」の魅力を発信する施設などが想定されている。セデッテかしまを指定管理者として運営する「野馬追の里」などの地元企業と連携し、さらなる集客につなげる。 市はこれまでに検討委員会を4回開き、地域住民から意見を募った。年度内か来年度初めにも基本計画をまとめる予定。