伝統的な郵便局が新業態を展開、郵便文化が再び中国風のトレンドの最前線に
【CNS】北京市の都市と農村に広がる70のテーマ郵便局は、郵便文化を中国風のトレンドの最前線に引き戻すのに貢献しており、新たなネット人気観光スポットカテゴリーとして「郵便文化の旅」の新業態を形成している。今年、北京のテーマ郵便局は100か所に増える見込みだ。 テーマ郵便局とは、中国郵政集団(China Post Group)が自社のリソースを活用し、一般業務と文化クリエーティブを組み合わせた特色ある郵便局のことを指す。現在、北京には733の郵便局があり、そのうち70か所がテーマ郵便局として運営されており、共産党史館のテーマ郵便局などの赤色文化、北海皇家郵驛などの北京風文化、中国国家博物館(National Museum of China)や北京故宮(紫禁城、Forbidden City)のテーマ郵便局などの古都文化、さらには宇宙やオリンピックのテーマ郵便局などの革新的な文化の四つのカテゴリーを形成している。これらのテーマ郵便局の一部は伝統的な郵便局から進化してきたもので、その他は人気のある観光地に新設されたものだ。 中国郵政集団北京支社の関連の責任者によると、テーマ郵便局は一般業務を基盤に文化的なシーンを創出し、スタンプ収集、写真撮影、文化クリエーティブ、ふれあい体験などのニーズを満たし、若い世代を引きつけ、新業態を生み出している。 他の文化クリエーティブ施設と比較し、テーマ郵便局は独自の文化的伝承を持っている。一部の貴重なテーマ郵便局は専用の郵便番号を持っており、その中には重要な情報が隠されている。例えば、宇宙郵便局の郵便番号は901001で、これは中国郵政が特別に許可した「9」で始まる永久的なコードだ。天安門(Tiananmen)郵便局の郵便番号は100060で、新中国成立60周年を記念して使用されている。 大多数のテーマ郵便局には、それぞれ独自の文化的なスタンプがある。例えば、北京中軸線のテーマ郵便局のスタンプには、700年以上の歴史を持つ宏恩観の本殿のデザインが施されている。中国国家大劇院(National Centre for the Performing Arts)のスタンプには、「湖中の明珠」と称される同劇場のデザインが描かれている。 同時に、文化施設や博物館、文化観光地、人気スポットと連携するテーマ郵便局は、さまざまな郵便商品の開発にインスピレーションを与えた。例えば、故宮郵便局は故宮の名画をモチーフにした特別切手を数枚発行した。中国国家大劇院芸術テーマ郵便局が開業してから3か月後、初の楽器テーマの郵便展が同劇場で開催され、郵便文化の普及方法を豊かにした。 さらに、北京都市図書館、玉渊潭公園(Yuyuan Tan Park)、慕田峪(Mutianyu)長城、国家中医薬博物館(National Museum Of Chinese Traditional Medicine)のテーマ郵便局、および映画テーマ郵便局が開業予定で、北京のテーマ郵便局は年末までに100か所に達する見込みだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。