GWに行きたい京都「日本画の展覧会」3選|雪舟や富岡鉄斎、福田コレクションの美人画も
サツキやツツジが美しく咲き始め、新緑が芽吹くなど、春から初夏へと移り変わる時季。京都では日本美術画の展覧会が開催されています。雪舟や富岡鉄斎といった有名画家たちの作品、美人画にスポットをあてた作品を求めて、京都に足を運んでみませんか。
1. 京都国立博物館「特別展 雪舟伝説―『画聖(カリスマ)』の誕生―」
平安時代から江戸時代にかけた、京都の文化を中心とした文化財を収集する京都国立博物館。館蔵品約8300件、社寺などからの寄贈品約6600件を保持し、国宝27件、重要文化財180件が含まれます。数多くの所蔵品の中から、同館所蔵の国宝に指定されている作品も登場する「特別展 雪舟(せっしゅう)伝説―『画聖(カリスマ)』の誕生―」が開催中です。 室町時代に活躍した水彩画の画家・雪舟。代表作の《秋冬山水図》、天橋立を映し出すように情景を描いた《天橋立図》など、国宝に指定されている6作品すべてが公開されます。ほかにも重要文化財に指定されている、代表作と呼ばれる作品も登場。雪舟が現在までいかに高く評価されているのかを、作品を通して伝えています。
同展では雪舟に憧れ、雪舟を好んだ“フォロワー”ともいえる画家たちの作品も展示。 後継者として名乗る雲谷等顔(うんこくとうがん)の《山水図襖》や長谷川等伯の《竹林七賢図(ちくりんしちけんず)屏風》は、雪舟の画風を再生させたとも言われるほど。江戸時代に活躍した狩野探幽(かのうたんゆう)の《山水図屏風》には、雪舟から学んだ描法が表れています。 4月30日~5月26日の期間限定でお披露目される伊藤若冲の《竹梅双鶴図》など、 雪舟を慕う画家たちによる作品から、雪舟の世界をお楽しみください。 京都国立博物館「特別展 雪舟伝説―『画聖(カリスマ)』の誕生―」 京都市東山区茶屋町527 会期/~2024年5月26日 ※前期/~5月6日、後期/5月8日~5月26日 ※会期中、一部の作品は展示替えが行われます 開館時間/9時~17時30分(入館は17時まで) 休館日/月曜、5月7日 ※4月29日、5月6日は開館 入館料/一般1,800円、大学生1,200円、高校生700円