旧長崎医科大の被爆遺構と確認 長崎大で出土、校舎の一部
長崎大は21日、医学部の入る坂本キャンパス(長崎市)から出土したコンクリートの塊や瓦について、原爆で焼失した旧長崎医科大(長崎大医学部の前身)の校舎の一部と確認したと発表した。惨状を物語る新たな被爆遺構となることから、今後は保存方法を検討する。 大学によると、昨年10月に感染症研究施設の建設予定地を試掘した際、地中からコンクリートの塊を発見した。一帯を掘り起こした結果、建物の基礎であることが判明。れんがや瓦の破片なども見つかった。 旧医大は爆心地から約600mに位置し、市や大学の資料によると、コンクリート造りの一部を除き全壊。付属病院を含めて約900人が犠牲になった。