自民党の林幹雄氏が裏金提供疑惑を否定、二階俊博元幹事長は答えず 2019年参院選広島選挙区の大規模買収事件
次期衆院選に立候補しないと表明した自民党の二階俊博元幹事長の25日の記者会見に同席した林幹雄元幹事長代理は、2019年の参院選広島選挙区で大規模買収事件を起こした河井克行元法相に二階氏を含む安倍政権幹部が裏金を提供した疑惑を否定した。二階氏は発言しなかった。 【図解】大規模買収事件を巡る金の流れ 検察当局は20年1月の元法相宅の家宅捜索で、安倍政権幹部4人から現金6700万円の提供を受けたとうかがわせる手書きメモを押収。二階氏は最も多い3300万円を渡した疑いがある。 記者会見で事実関係を問われた二階氏は答えず、林氏が代弁。参院選前に党本部が元法相の党支部などに提供し、買収には使われていないとする1億5千万円を念頭に「全部、表から出ていて、裏金ではない。党本部のお金」と強調。それ以外の裏金は「ない」と繰り返した。 メモには「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と書かれていた。中国新聞の取材に自民党選挙対策委員長だった甘利明氏はメモが示す100万円の提供を認めた。500万円の提供が疑われる菅義偉元官房長官と、元法相は現金授受を否定している。
中国新聞