大谷翔平、先頭弾21号で単独キング…「1番・大谷」どハマり、暑さ増すコロラドで「HOT」な活躍
◇20日(日本時間21日)MLB ロッキーズ3―5ドジャース(デンバー) ドジャースの大谷翔平選手が20日、ロッキーズ戦に「1番・DH」で出場し、1回に先頭打者本塁打を放った。2試合ぶり21号先制ソロで、ナ・リーグの本塁打キング単独トップに浮上。安打数でメジャー通算775安打となり、青木宣親を抜き、日本選手歴代単独3位となった。この日は3打数1安打、1四球、1申告敬遠だった。チームは5―3で逃げ切り、貯金を「17」とした。 ◆大谷翔平、リーグトップの21号先頭打者弾…センターわずかに届かず【動画】 ◇ 大谷がいきなり魅せた。1回先頭で打席に入ると、左腕ブラックの甘いシンカーを捉えた。打球は中堅手のグラブをわずかに越えてフェンスオーバー。球場が騒然とする中、ダイヤモンドを1周した。先頭打者本塁打は移籍後初で、自身7度目。8回は2死二塁になった後、今季2度目の申告敬遠で出塁するど、多くのドジャースファンが詰めかけた敵地でブーイングが起きた。 暑さが増すコロラドの地で、大谷も「HOT」だった。ベッツ不在で1番に入ったロッキーズとの4試合で、18打数8安打、2本塁打と大爆発。ロバーツ監督は「1番・大谷」がどハマりしていることについて「ベッツのけがで他に選択肢はなかったよ。以前にも彼は経験があるし。ただ、1番に座る前からバットは振れていた。彼は(打順関係なく)やるべきことをやっているだけ」。カード勝ち越しを決めた試合後は「絶好調が続いているね」とご満悦だった。 ここ5戦で4発と量産体制に入った。例年、6月になると調子を上げてくる「6月男」。昨季は月間15本塁打と歴史的な活躍を見せたが、今年の6月初旬はなかなか調子が上がらなかった。だが、先週から打撃の感覚が戻り、打席で好球必打が目立つようになってくると、一気に上昇気流に乗った。 21日からは古巣エンゼルスとの「フリーウエーシリーズ」。今回は本拠地ドジャースタジアムで2試合を戦う。大谷は「今回は自分たちのホームなので、まずは自分たちの野球に集中したい」と話すが、いつもの試合とは違う気持ちが出てくるだろう。上り調子でかつての仲間たちと相まみえる。青のユニホームを着た1番・大谷が古巣に襲いかかる。(阿部太郎)
中日スポーツ