松山英樹のロブショットとウィル・ザラトリスのピッチ&ランをレックス倉本が解説!【世界の名手インパクト図鑑】
“世界のヒデキ” のソフトロブ
「クラブは円運動、軸は垂直をキープ」(レックス) 「アドレスをややハンドレイトにして、ウェッジのバウンスで地面を弾きやすいようにセットしています。その状態を保ったままトップの位置へ。リストコックを少しだけ使っています。背骨を中心にゆっくり円軌道で振り下ろし、ややインサイドにヘッドを入れてボールをフェースにしっかり乗せ、グリップエンドが左股関節を向くようロフトをつけながら振り抜くのでスピンもかかります。体の軸が垂直を保ち続けるのはさすがです」(レックス)
ウィル・ザラトリス
2014年に「全米ジュニア」を制覇。名門・ウェイクフォレスト大学で実績を積み、大学を中退し、18年にプロ転向。2020年には「全米オープン」で6位に入るなど成績を残し、『スペシャルテンポラリーメンバー』としてフル出場権を獲得。2021年「マスターズ」では松山英樹と優勝争いを繰り広げて2位。さらに2022年には「全米プロ」と全米オープンで2位に入り、「全英オープン」を除いた四大大会で2位入賞となった。同年の「フェデックス・セントジュード選手権」で念願のツアー初優勝を挙げた。好調のザラトリスだが、5月2日から行われているザ・CJカップ・バイロン・ネルソンは腰痛再発のため欠場。 ●10ヤードからのスクランブリング 95.45%(24位) ●スクランブリング※ 59.46%(1位) ●SGアプローチ・ザ・グリーン※ 0.720(11位) ※スクランブリングとは、パーオンしなかった場合にパーかバーディでホールアウトする確率のこと ※SGアプローチ・ザ・グリーンアプローチショットでどれくらい稼いだかを示す数値のこと
“今季好調男” ザラトリスの左足上がりピッチ&ラン
「左右対称、振り子アプローチのお手本」(レックス) 背骨を中心軸に肩の回転でクラブを振るだけ、シンプルな動きのザラトリスらしい打ち方。トップでも手とクラブが体の前にあるのは教科書通り。そこからヘッドが加速し過ぎないように肩の回転で振り下ろしてインパクト。ヘッドを加速させ過ぎないので距離感が出やすくなります。ロフトを立たせたハンドファーストの構えのままインパクトしている点も見事。フォローでも手とクラブは体の前。振り子アプローチのお手本です。
「週刊ゴルフダイジェスト」の2024年5月7&14日合併号では今回紹介した松山英樹、ウィル・ザラトリスの他、2024年マスターズ覇者のスコッティ・シェフラーのスウィングなど、計8名の選手を掲載。続きは週刊誌かMyゴルフダイジェストをチェック! PHOTO/Blue Sky Photos
週刊ゴルフダイジェスト
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