部活動中の落雷事故防止へ 宮崎県が気象庁に依頼し動画を作成 指導者向けの研修会などで活用する方針示す
宮崎放送
今年4月、宮崎市の私立高校のサッカーグラウンドで起きた落雷事故を受けた対応です。 宮崎県は、落雷事故を防止するための内容を盛り込んだ動画の作成を気象庁に依頼し、部活動の指導者向けの研修会で活用していく計画を明らかにしました。 今年4月、サッカーの練習試合が行われていた宮崎市の私立高校のグラウンドに雷が落ち、熊本県の鹿本高校の生徒18人が病院に搬送されました。 このうち、2人が意識不明の状態で運ばれ、1人はその後回復しましたが、もう1人は現在も意識不明のままとなっています。 この事故を受け、県は、気象庁に協力を依頼し、部活動の指導者などへの研修を計画していることを12日の6月県議会一般質問で明らかにしました。 県によりますと、計画では、気象庁が作成する落雷事故を防止するための内容を盛り込んだ動画を中学校・高校の部活動指導員と外部指導員を対象に毎年行うオンライン研修の中で、活用することにしています。 動画は今月末までに完成する予定で、雷発生の可能性を確認できる気象庁の「雷ナウキャスト」の使い方などの説明が盛り込まれるということです。 (宮崎県 河野俊嗣知事) 「天気予報、雷ナウキャスト、そのような情報入手の手段がありますので、それを適切に活用していただき、適切な判断を行うということが重要になってこようかと考えております。今回の残念な事故で大きな被害が出たわけでありますが、その教訓を生かして、しっかりと対応を図っていきたいと考えています」 県は、落雷事故の発生後、県内のすべての学校に対し、天候急変時にはためらうことなく活動を変更・中止することを通知しています。
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