保守王国・前橋で「女性市長誕生」の裏側 「福田系と中曽根系の抗争が持ち込まれた」
“高みの見物”
小川、山本両陣営の思惑が絡み合う中、福田系の山本一太知事(66)は右往左往。 「選挙前から、ブログに“前橋市長選に関するシリーズ”と称して、自身が山本さんに肩入れする理由を22回も投稿。選挙後も、公務そっちのけで敗因分析に躍起です。内容は自己正当化と、中曽根系への当てつけばかりですが」(同) “保守王国の風穴”と化した県都・前橋市は群馬1区の一部。次期衆院選では前回と同様に尾身朝子氏(62)が比例に回り、康隆氏が公認候補になる見通しとされる。 「今後、前橋市政で中曽根系が幅を利かせるのは確実です。山本知事はかなり焦っていますよ」(同) 他方、同じ4日に行われた京都市長選挙では自民党も推薦した候補が勝利。小渕選対委員長は喜びがにじむ声を発したものの、前橋市での敗北には一切触れず。先のデスクの解説。 「事前に保守の分裂を把握していたようで“こうなることは分かっていたよ”と淡々と語った。小渕も福田も自身の選挙は安泰なので、そろって“高みの見物”を決め込んでいたんです」 岸田文雄総理がいかに率先垂範しようと、地方の“派閥”が消えることはない。 「週刊新潮」2024年2月22日号 掲載
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