”好きを仕事”にしていない私はダメ?自信がない時に考えたいこと【臨床心理士が解説】
体と同じく、ココロも健やかな状態でいたいものだけど、メンタルケアは何かと根性論や「気の持ちよう」で語られがち。悩みは、実は心理学的なテクニックで対処できるものも多いという。そこで、臨床心理士の南 舞さんが、読者のお悩みに具体的な対処法をレクチャー。今回のお悩みは、『好きを仕事にしていない自分はダメなのでしょうか』という30代女性の場合について。 【写真】仕事とプライベートの両方でベストを尽くす「4の方法」
好きを仕事にした方が良いのか?
相談者Oさん:「好きを仕事にしていない自分はダメなのでしょうか? 」 仕事のことについて悩んでいます。私は、仕事は仕事と割り切り、生活のためにこれまで働いてきました。私にとっての仕事はライフワークではなく、ライスワークなのです。これまではそんな自分の状態に疑問を持つことなく生活していました。ところが最近では、『好きを仕事にしよう』っていう声もよく聞くし、友人ともそういう話になることがあります。好きを仕事にしている人をS N Sで見かけると、確かに輝いて見えます。でも、じゃあ自分の今の仕事に満足していないのかというと、そうでもないんです。だけど、周囲の話を聞いていると、今の自分じゃダメなのかなって不安になることがあります。好きなことを仕事にしていない自分はダメなのでしょうか? 臨床心理士・南さん:「働く目的に多様性があっても良いと思います」 Oさん、お悩みありがとうございます。Oさんが言うように、好きなことを仕事にしていくことを推奨するような発信をよく目にするようになりました。そういう声が大きくなればなるほど、『仕事は生活のためにする』という考えを持ってきた人にしてみると、疑問や不安の気持ちが湧いてくるのも自然なことだと思います。こういった状況になった時、『人は人、自分は自分』と頭の中で理解しようとしても、心がついていかない。そんな時もありますよね。そこで、自分の考えが揺らぎそうな時、やってみると心が少し落ち着くかもしれない方法をお伝えします。