水原氏の“衝撃的な事実”はド軍に影響したのか ロバーツ監督が語ったスキャンダルの舞台裏「今回のような騒動は予想外」
現地時間4月12日には、前日に大谷の口座から約24億5000万円を不正送金したとして、銀行詐欺の疑いで訴追された水原氏がロサンゼルス市内の地裁に出廷。その場で保釈手続きが行われ、同氏は保釈金2万5000ドル、(約382万5000円)を支払うとともに、カリフォルニア州中央地区からの離脱不可、大谷との接触禁止。さらにパスポートの返上と、ギャンブル依存症の更生プログラムなどを受けることを定められた。 【動画】大谷翔平への”NG質問”に水原一平通訳が見事な対応!「何があっても礼儀正しい」と米メディアが称賛したインタビューの様子 真相解明のために、レギュラーシーズンが本格化してからも関係当局の捜査に協力していたという大谷。試合前後にも事情聴取に応じていたという彼が心労を抱えていたのは想像に難くない。 今後も捜査は続くため、問題から完全に開放される日は今しばらく先かもしれない。それでも大谷の“潔白”が証明されたのは、水原氏の即刻解雇を決断していたドジャースにとっても大きな前進と言える。 「ショウヘイの才能は誰もが知っている。彼のようなスーパースターやアスリート全般に言えることは、良いことであれ、悪いことであれ、スポーツと人生を切り離す方法を知っているんだ」 そう語ったのは、11日に地元スポーツ専門局『Sports Net LA』の取材に応じたデーブ・ロバーツ監督だ。かねてから“渦中の人”となった大谷をかばってきた揮官は、「ポーカーフェイスという言い方はしたくない。ショウヘイはただとてもストイックなんだと思う。彼の感情はわからないんだ」と強調。そして、こう切り返している。 「幸いなことに、我々の選手たちは全員が頭脳明晰だ。だから、自然と『目の前の1日に集中する』という文化が生まれているし、みんなそれに納得している。年間を通じてフィールド内外でこういう気が散ることが起きることは理解している。ただ、今回のような騒動は予想外で、この規模のことはなかなか起きるものではない。 でも、その問題ついてわざわざ選手たちに話をする必要はなかったし、ショウヘイが私たちに自分の口から『自分はなにも知らなかった』と話してくれた時に、いつかきちんと明らかになると信じていた。そして、そういう展開になった。僕たちは、さらに強くなれると思うよ」 果たして、喧騒から解放されるであろう大谷は、ここからいかに飛躍を遂げるのか。そのパフォーマンスに注目が集まる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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