「全部が上がりすぎている」おでん屋が苦境 大根は1.3倍 ちくわぶは2倍 具材が軒並み値上がり
寒い時期の代表的な食べものに、おでんがあります。 そのおでんの具が軒並み値上がりし、中でも人気が高いダイコンの価格が著しく上昇しています。 【写真を見る】「全部が上がりすぎている」おでん屋が苦境 大根は1.3倍 ちくわぶは2倍 具材が軒並み値上がり 26日の最低気温は甲府で1.3度、河口湖で-2.3度などと、山梨県内は観測10地点中8地点で今シーズン一番の冷え込みとなりました。 こんな寒い日に食べたくなるのが、ダシの効いたつゆが具材にたっぷりと染みたアツアツのおでんです。 大塚郁弥記者: 「今、このおでんの主役ともいえるダイコンに値上げの暗い影が忍び寄っています」 甲府市上石田にある「屋台居酒屋 いち蘭」です。 継ぎ足しで使う魚介ベースのだしが染みたおでんが特徴で、1番人気は大きくカットし、丸1日煮込んだダイコンです。 屋台居酒屋 いち蘭 代表 湯川佑二さん: 「気持ちとしてはきついです。安くなってくれたほうが助かりますね。ダイコンはほとんど利益が出ないので」 こちらの店のダイコンの仕入れ値は例年1本240円前後ですが、今は300円とおよそ1.3倍です。 卸業者の山梨中央青果によりますと、8月の猛暑と9月に雨が続いた影響でダイコンが不作で流通量が減り、価格が上昇しているといいます。 店主が頭を抱えるのはダイコンの価格だけではありません。 屋台居酒屋 いち蘭 代表 湯川佑二さん: 「具材的には全部が上がりすぎているので、どれがすごく上がったか。何が上がったかな」 物価高騰などの影響でここ2年でちくわぶは2倍、練り物や卵は1.5倍など、ほぼすべての具材が値上げの波にさらされています。 店は今年4月に110円均一から143円均一に値上げに踏み切りましたが、厳しい状況が続いているといいます。 屋台居酒屋 いち蘭 代表 湯川佑二さん: 「うちだけじゃないんで、どこのお店も同じ状況だと思うので、いつも通りやるしかない」 ダイコンの高値傾向は年内は続く見通しで、この冬は家計に冷たい風が吹き込みそうです。
テレビ山梨