『めざまし』お天気でデビューから15年…長野美郷アナが変えたかった女性報道キャスターの“見られ方”
特技はピアノ「アイドルの曲も弾きます」 FMでは音楽番組を担当
2時間の放送中、長野は「一瞬たりとも気が抜けない」と言う。「ゲストもの」と呼ばれる報道番組は通常、テーマ、質問案を綿密に設定した台本を基に進行していくが、この番組に関しては、台本通りに進行することが少ない。それが、「気が抜けない」理由だ。 「放送中は本当にアドリブの要素が強かったりするので、その時は1本勝負なんですよね。台本から飛躍し、テイクオフしてしまう時があったりもします。だからこその面白さもあるんですけど、『あの時この質問をなんでもう1秒速く思いつかなかったんだろう、聞きたかったな』と思う時もあります。やっぱり、一流のゲスト、専門家の方にストレートに質問できる機会なんてないじゃないですか。だから、そういう貴重な機会を逃してしまったなと思って、悔し涙を流すことは今でも全然ありますよ。それは慣れとかではなくて、本当に毎回毎回が真剣勝負で、『慣れてはいけないんだ』と常に自分を戒めているところはありますね」 そんな日々を送る長野は、今春からTOKYO FM『oggi otto Music Shampoo』でパーソナリティーを務めている。実はピアノ講師の母から影響で幼少期に始めたピアノは“プロ級”の腕前だ。 「音楽は大好きで『常に隣にあるもの』という感じがしています。自分のピアノプレイリストを作っていて、空いた時間になると弾いています。クラシックが多いんですけど、最近は楽譜が簡単に手に入るJ-POPの曲も弾いたりします。アイドルの曲も弾きますよ。弾いているとだんだん歌いたくなってきて、よく弾き語りしています。番組では毎回、ゲストの皆さんの選曲が素晴らしいので、私もリスナーの気持ちで『この曲いいですよね』という感じで収録しています。ゲストの方の思い入れのある曲も流していくんですけど、お伺いするエピソードからその方の人柄も見えたりするので、とても興味深いです。ゲストの皆さんと一緒に『いい音楽をあらためて発掘できたらいいな』と感じながら、日曜のひとときをお送りしています」 長野は「一期一会」という言葉をこよなく愛しているという。日々出会う人々が自分を成長させてくれたと強く感じているという。 「『この仕事は一期一会だな』とずっと思っています。関わるスタッフの方だったり、共演者の方だったり、人との出会いが自分を成長させてくれるって、すごいなと。そういう縁があって、『自分の幅ってどんどん広がっているんだな』『広げてもらってるんだな』と考えると、本当にありがたいです。いただいたご縁の中で、自分がどれだけ多く吸収できるのか。『目先の1歩1歩を確実に進んでいきたいな』って思っています」 知ることへの飽くなき追求。さまざまなニュースを自らの目で捉え、理解し、伝えていく。報道キャスター・長野美郷の挑戦はさらに続く。 □長野美郷(ながの・みさと) 1986年11月27日、愛知県生まれ。上智大経済学部卒。2009年3月30日、フジテレビ系『めざましテレビ』の5代目お天気キャスターとしてデビュー。14年4月から18年3月31日までは、同局系『めざましどようび』の総合司会を担当した。19年4月からはBSフジ報道番組『LIVEプライムニュース』(月~金曜午後8時)の木・金曜日キャスターを担当している。趣味は旅行。特技はピアノ。157センチ。血液型O。
一木悠造