日本時代からの武道場、100周年をお祝い 台湾・高雄 剣術の演武披露
(高雄中央社)日本統治時代の1924(大正13)年に警察官の武道練習場として建てられた南部・高雄市の市定古跡「武徳殿」の100周年を祝う催しが、13日に開かれた。宮本武蔵が完成させた剣術「二天一流」の演武が披露された他、集まった人々が弓道や和太鼓などの日本文化を体験した。 武徳殿は戦後、隣接する小学校に引き渡された。一時は教職員宿舎として使用されたものの、その後は無人状態となり荒廃。99年に市の古跡に指定された後は修繕が行われ、約20年前からは剣道の稽古などに利用されている。 この日の催しは市文化局が主催した。同局の簡美玲副局長や、二天一流を継承し剣道の指導者でもある陳信寰さん、市議会議員などが出席。参加者らは厄よけの願いを込めてしめ飾りを手にし「武徳殿100歳おめでとう」と声をそろえた。 陳さんは、武徳殿と古武道の剣術が共に次の100年も受け継がれればと期待を寄せた。張博洋市議(台湾基進)は自身が3年連続で武徳殿のイベントに参加しているとした上で、今後も剣道や台日の文化交流、文化資産の保存を支持していくと述べた。 (林巧璉/編集:田中宏樹)