「親子で不登校になりました」最上さん新刊発売記念、釧路でサイン会
北海道釧路市在住の漫画家、最上うみみさん(43)の新刊『親子で不登校になりました』(竹書房、160㌻、1430円)の発売を記念したサイン会が9日、コーチャンフォー釧路店書籍特設会場で開かれた。同書店でのサイン会は今回で2回目。会場には先着50人でファンが訪れ、最上さんと交流した。 同書は、最上さんの息子が不登校になったことをきっかけに、自身の過去や、不登校に関する体験を描いたコミックエッセー。最上さん自身も不登校の経験があり、X(旧ツイッター)で不登校を題材にした漫画を投稿をしていたところ、大きな反響があり、竹書房から連載の依頼を受け、書籍化に至った。 家庭問題、学校、周囲との軋轢(あつれき)など、不登校を取り巻くさまざまな人々の対応や心の動きが、柔らかく、かわいらしいタッチで描かれている。 サイン会は午後2時から始まり、親子連れなどが多く訪れ、プレゼントを渡したり、同書の感想を伝えたりして交流した。最上さんは「前回はコロナ禍で、アクリルパネルを挟んだ交流だった。読者の皆さんの表情がきれいに見られてうれしい」とにっこり。新刊については「不登校の悩みを抱えた人は、逃げ場所や相談場所がなくて困っているので、身近に感じてもらうきっかけに、楽しく読んでほしい」と話した。
釧路新聞