大相撲と日本刀はいつからかかわってた? 大阪で歴代横綱の名刀が競演
各横綱の相撲哲学と刀の相性を楽しむ
戦後昭和から現在まで、相撲人気を支えてきた歴代横綱たちの刀の競演も見逃せない。大鵬、北の湖、三重ノ海、千代の富士、武蔵丸、白鵬、稀勢の里など、そうそうたる顔ぶれだ。各横綱の相撲哲学と刀の特色などを、比べてみるのも興味深いだろう。 後期の展示となる白鵬の太刀を製作した奈良の刀工、月山貞利さんが内覧会に出席していた。月山さんは「THE PAGE」の取材に応え、「後援会関係者から製作の依頼を受けた際、横綱の中でもさまざまな好記録を塗り替えようとしている白鵬関が、日本精神の象徴である太刀を、守り刀にしたいと願っているとお聞きし、身の引き締まる思いがしました」と振り返る。 白鵬自身、奈良にある月山さんの道場を訪れ、太刀の初打ち式に臨んだ。横綱の魂を打ち込んだ太刀は、多くの工程の鍛錬を経て、月山派の独特な地肌である「綾杉肌」がにおう上品な作品に仕上がった。白鵬の座右の銘である「夢運心」が刻まれている。月山さんは「大横綱の守り刀を手掛けることができたのは、とても名誉なことです」と話す。関連したテーマで講演会なども開催。詳しくは大阪歴史博物館の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)