【デイリー杯クイーンC】クイーンズウォーク ごぼう抜きV 川田連覇達成で通算2000勝リーチ
「デイリー杯クイーンC・G3」(10日、東京) 大物感たっぷりに登竜門を駆け抜けた。1番人気の支持を受けたクイーンズウォークが、後方2番手追走からメンバー最速上がりでライバルをごぼう抜き。鮮やかな差し切り劇で初の重賞タイトルを手にした。 昨年のハーパーに続く連覇を飾り、JRA通算2000勝へリーチをかけた川田は「返し馬をいい雰囲気で終えることができて成長も感じたので、自信を持ってこの競馬をしました」と振り返った。好位でレースを進めた過去2戦とは違う、末脚を生かす形。「“先につなげる”という思いでの、この競馬です」。手にした収穫は大きい。 半兄は20年朝日杯FS覇者グレナディアガーズ。昨年暮れの阪神C2着を最後に引退した兄も管理した中内田師は「グレナディアガーズが引退したところで妹が頑張ってくれました。縁を感じます」と感慨深げ。初の関東遠征も難なくクリアした愛馬に「装鞍所、パドックでも物おじせずに偉いなと思いました。大事なところでしっかりしてくれる、理想的な競走馬です」と目を細めた。 今後について指揮官は「まずは馬の状態を確認してからですね」と明言を避けたが、当然クラシックが視界に入ってくる。過去10年で勝ち馬3頭、2着馬3頭がのちにG1を制した屈指の出世レースをV。夢は、大きく広がった。