「実質48時間テレビ」「自己陶酔」やす子『24時間テレビ』マラソン特番ほか“チャリティ少なめ”関連番組一色にうんざり
9月1日、『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)で企画された「全国の児童養護施設に募金マラソン!」に挑戦し、無事に81kmを走り終えたお笑い芸人のやす子。 【写真あり】ドライバーは渋滞に激怒「やす子の大名行列」 《返信滞っててすみません 今から返信しまーす》と、9月2日夜にXで投稿したように、やす子のもとにはたくさんの労いのメッセージが寄せられているようだ。 「それもそのはずでしょう。『24時間テレビ』は9月1日21時前に終了しましたが、同系列局では21時から『行列のできる相談所』の形でやす子も登場し、『24時間テレビ』を振り返るスペシャル企画を生放送していました。 さらに翌2日の早朝から『ZIP!』、『DayDay.』といった情報番組でも続々とやす子さんの募金マラソンを取り上げていたんです」(芸能記者) 日本テレビの“お祭りムード”はそれだけに留まらない。 2日の夜7時からの『有吉ゼミ』でも、ヒロミが『24時間テレビ』内で取り組んだ、こども食堂のリフォーム企画の舞台裏に密着した、2時間スペシャルを放送。 そして、前述のやす子の投稿の直後の夜9時からは『完全密着!やす子の24時間マラソン 児童養護施設の子どもたちのために』と題した、マラソン企画に密着する特番を放送していた。 「これだけでなく、日本テレビは約1週間後の7日夜には『嗚呼! みんなの動物園』でも、相葉雅紀さんが能登半島地震の被災地に出向き、犬のトリミングをおこなった企画の舞台裏の放送を予定しています。 こういった具合で、放送後も企画を振り返るような関連番組が続くのは、毎年のことですよ」(同前) やす子のマラソンに密着した特番では、高校時代を児童養護施設で過ごした彼女の生い立ちから、施設での8年ぶりの恩師との再会、本編で放送されなかったマラソンの舞台裏などが映し出された。 同特番の序盤に日本テレビの蛯原哲アナウンサー、岩田絵里奈アナウンサーが生放送で登場し、岩田アナが「やす子さんの『マラソン児童養護施設募金』、本日いっぱい受付をしているんですが、最新でなんと4億5000万円以上いただいているということです」と募金について、ふれる場面があった。 ただし、『24時間テレビ』でのマラソン生中継のような、QRコードを画面上に表示するといった演出はなされず、募金について、その後、ほとんどふれられていない。 こうした“本編”のあとに、チャリティを置いてけぼりにしたような関連番組が続くことに、視聴者たちも辟易としているのだろう。 X上にはこんな声があふれている。 《24時間TVのなにが嫌って終わった後もなんか自己陶酔の関連番組がしばらくつづくって事 どこ向けか知らんけど募金募るなら毎日もっとPR強化して毎日集めればいいだけじゃん》 《24時間テレビって番宣で8割くらい内容わかるし終わったあとの番組生放送してランナーゲストだし翌日の生番組にもゲストで呼んだり夜に総集編とかやったりするから実質48時間テレビくらいだよね》 《24時間テレビ自体は別に好きにやればいいと思うけど、これの前後の日テレの他番組まで24時間テレビの内容一色になるのが嫌なんだよな。翌日になってもZIPはマラソンの話ばかりだし夜も特番でマラソンの総集編だろ》 なぜ、このように関連番組が多発するのか。テレビ局関係者はこう話す。 「長時間の生放送をするだけでも大規模なスタッフと制作費が必要なうえに『24時間テレビ』内で放送される一つ一つの企画でも、一つの番組を作れるくらいの労力を費やしています。 それだけに“撮れ高”を存分に使い切らないと割に合わないと考えるのが普通です。もちろん、長時間の生放送後ですから、あまり手がかからない総集編は現場的にも助かります。 日本テレビは、正月恒例のスポーツ生中継『箱根駅伝』でも同様の“流れ”を組んでいます。翌日朝の情報番組に優勝チームが生出演し、後日に『もう一つの箱根駅伝』と題した関連番組を放送。お得意の手法ですよ」 一度、チャリティを掲げたからには、継続的に募金を呼びかけてほしいものだが……。