『ライオン・キング:ムファサ』ヴィラン・キロス役は渡辺謙 初ディズニーオーディション参加で「お前やっていいよと言われました」
映画『ライオン・キング:ムファサ』超実写吹替版“キロス”役発表イベントが21日に都内で開催され、冷酷な敵ライオン・キロス役の日本語吹き替え声優を俳優の渡辺謙が務めることが発表された。会見に臨んだ渡辺は「またすばらしい作品に参加させていただくことになりました」と喜びを語った。 【写真】65歳のバースデーを尾上右近から祝福される渡辺謙 本作は、息子シンバを命がけで守ったムファサ王と、ムファサの命を奪った“ヴィラン”スカーの若き日の兄弟の絆を描く『ライオン・キング』原点にしてはじまりの物語。冷酷な敵ライオン、キロスから群れを守るため新天地を目指す旅の過程で孤児から王へ運命を切り拓くムファサと、彼の運命を変える“弟”タカ(若き日のスカー)の、血のつながりを超えた関係に隠された驚くべき秘密を描く。 キロス役の発表に渡辺は「またすばらしい作品に参加させていただくことになりました」とあいさつすると、「ディズニー作品は子どもが小さいときから『白雪姫』や『ダンボ』『ピノキオ』などほぼ全作レーザーディスクで持っていて、子どもたちに見せていました。素敵なエンターテインメント、楽曲、映像はもちろんなのですが、ディズニー作品には、必ず人生のアイロニーや無常が描かれている」と人間味溢れるところが魅力だと語る。 渡辺にとっては、ディズニー作品初参加となる。「これまでディズニー作品はお呼びがかからなかっただけなんです」と笑うと「ディズニーは必ずオーディションがあるので、今回受けました。久しぶりのオーディションになりましたが、『お前、やっていいよ』とディズニーさんに言っていただけて良かったです」と語る。 また渡辺は、本国版でキロス役は、俳優のマッツ・ミケルセンが演じていることに触れ「彼は独特ですばらしい俳優さん。どういう風にキロスを捉えて演じたのか興味がありました。それもこの役をやってみたいと思った理由です」と説明していた。 この日、65歳の誕生日を迎えた渡辺。イベントには、ムファサ役の吹き替え声優を務める尾上右近がお祝いにかけつけ、サプライズで獅子舞のパフォーマンス並びにオリジナル誕生日ケーキのプレゼント。渡辺は「お祝いするような年齢ではないんですけれどね」と恐縮しつつも「ありがとうございます」と笑顔を見せていた。 映画『ライオン・キング:ムファサ』は、12月20日全国公開。