岡田将生が嫌われ役に挑む理由 凶悪殺人犯役は「トンネルの中にいる感覚」
それだけに完成した映画について、「今もすごく不安です」というのは意外に思える。「そう口にしてしまうのは自分の弱さでもあるのかもしれません」と前置きした上で、「面白い映画ができたという確信はあります。撮り方も、編集の仕方も、音楽も、これまでの映画にはなかなかない、とても新鮮なものに。僕自身も、東と子どもたちの心理戦、目に見えない戦いがすごく面白かったですし。ただ真に新しいと思えるものだからこそ、どの年代のどんな方々に、どんな言葉でこの作品をお伝えすればよいのだろう? というのがとても難しい。だからこの作品に関しては、観てくださった方のお話をお聞きしたい。そんなことを思っているんです」と率直な心境を明かしていた。(取材・文:浅見祥子)