約1年ぶりに日の丸を着けた古橋亨梧、鎌田からの好パスはオフサイドも「やっぱり振り抜いてなんぼ」
[11.19 W杯最終予選 日本 3-1 中国 厦門] 約一年ぶりに日本代表としてピッチに立った。FW古橋亨梧(セルティック)はベンチスタートで後半32分にFW小川航基との交代で出場。約20分程度ながらチャンスを作った。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 最後の出場は昨年10月17日のキリンチャレンジカップ・チュニジア戦(○2-0)。先発出場した古橋は前半43分に先制ゴールを挙げた。同年11月シリーズにも招集されたが、負傷による不参加で細谷真大が追加招集。その後も細谷が引き続き選出され、古橋は代表から遠のいていた。 約一年ぶりに招集され、中国戦で3-1で迎えた後半32分に途中出場した。鋭い突破力を武器に、瞬発的にチャンスを作れることが古橋の強み。後半アディショナルタイム4分過ぎにMF鎌田大地から鋭い縦パスが入り、PA内でトラップするもわずかにオフサイド。古橋は足元のボールをしり目に悔しさを露わにした。 「いい形で止めることはできたけど、あそこはオフサイドだとしてもオフサイドじゃないとしても、やっぱり振り抜いてなんぼ。そこが僕の甘さだった」。そう語る古橋にはまたチャンスが訪れる。決定機から2分後の後半アディショナルタイム6分過ぎ、セルティックでともにプレーするFW前田大然が左サイドからクロスを上げるも、ゴール前の古橋はわずかに合わず。ファーサイドに流れたボールをDF橋岡大起がクロスするが、古橋のヘディングシュートはゴール枠内を捉えなかった。 2度のチャンスのうち、鎌田からパスを受けた場面は特に悔しさをにじませた。「ボールホルダーが大地だったり、タケ(久保建英)だったり、ボールを持っている選手がいい形だったら裏を狙うのはチームの決まりごと。僕の持ち味でもあるので、出てくる出てこない関係なく動き続けることが大事だと思って(ピッチに)入った。見えているとお互いにわかっていて、そのなかの1本だったので振り抜きたかった」。得意の形でフィニッシュまでやり切らなかったことを悔いた。 FW上田綺世やFW小川航基とは違う性質を持つ。最終ラインの駆け引きは、古橋の真骨頂であることを垣間見せる試合となった。「まずはチームが勝ったことが一番。アウェーで厳しい連戦の中でいい形で勝ち続けられてよかった」。チームはアウェー2連戦の山場を乗り越えた。自クラブで研鑽を積んで来年3月の代表で再び招集を目指す。そして、今度はより持ち味を発揮するプレーを心がけるつもりだ。