韓国初開催『Asian Pop Festival 2024』に行ってきた(前編) ラインナップから環境まで最高のフェス
SUMIN & Slom、IDIOTAPE、bongjeinganのステージも
SUMIN & Slomは、今回楽しみにしていたアーティストのひとつ。SUMINもSlomも、SIRUPやSTUTSやYonYonなど日本のアーティストとのコラボレーションも多く、ご存じの方も多いかと思いますが、私はライブを見るのは今回が初めて! しかも後で知ったのですが、SUMIN & Slomでのライブは今回が初めてだったそう! Slomは表舞台に立って生で音を鳴らすこと自体、初めてだったとのこと。Slomが声を発するたび、SUMINが「Slom!」と紹介するたびに、フロアから歓声がわく。都会的なサウンドと相反して、ご本人が照れくさそうに少しはにかんでいたのが印象的だったのは、なるほどそういうことかと納得。SlomのDJにのせて、SUMINの大人と少女の間を行ったり来たりするようなクールな歌声が気持ちよく、気づけばずっとリズムに乗って踊ってしまいました。2021年リリースのSUMIN & Slom名義のアルバム『MINISERIES』の収録曲で、韓国のミュージックアワードの最優秀R&B/ソウル楽曲賞も受賞した2人。ライブの後インタビューできたのですが、今後もまだこの名義でのリリースがありそうで、ライブもまたやってみたいなと話してくれました。 過去に『SUMMER SONIC』で来日もしていたのに、恥ずかしながら私は全然知らず、今回のフェスで出会ってかっこよかったアーティストが、IDIOTAPEです。初日、あたりが暗くなり始めた頃に野外ステージに登場したのですが、まず面白い編成。DJ、シンセサイザー、ドラムの3ピースなんです。エレクトロニック&ダンスミュージック、インスト。ステージバックのスクリーンに映し出される映像もかっこよくて、めっちゃアガるステージング。メンバーがポイントポイントで客席を舐めまわすように睨んで煽ってくるのですが、とにかく客席中、踊りっぱなしです。芝生がクラブになってました。 最後にどうしても触れておきたいのが、bongjeingan。今年『FUJI ROCK FESTIVAL』3日目に出演が決まっています。つい先日、台湾の落日飛車とのコラボレーション作品が突如リリースされた、日本でも人気の韓国のバンド、HYUKOHのギタリストでもあるイム・ヒョンジェがメンバーの3ピースバンド。しかもあとの2人が、Parasolのチ・ユネと元チャン・ギハと顔たちのチョン・イルジュンという、日本でもファンの多いバンドのメンバーが集まった、まさにドリームバンド。大注目です。『FUJI ROCK FESTIVAL』の翌日の月曜は、東京でのライブも決まっています。見逃すなかれ! 次回は、『Asian Pop Festeval 2024』レポート後編をお届けします。
土井コマキ