特別展「正道官衙遺跡と奈良時代の役所」 城陽市歴史民俗資料館
奈良時代の役所跡の画期的な遺跡発見から50年になるのを記念した特別展が、城陽市で開かれています。遺跡は、当初、寺の跡だとされてきましたが、1973年の第5次発掘調査で、発掘当時珍しかった役所跡と分かり、その後、史跡公園として整備されました。国の史跡指定50年を記念して城陽市歴史民俗資料館で行われている特別展「正道官衙(しょうどう・かんが)遺跡と奈良時代の役所」は発掘の歴史を振り返っています。遺跡が役所と定義された理由として、大型の丸い硯など出土品が全体に大きいことや、文房具が多いのが特徴です。役所は、当時も今も変わらず戸籍や税金の管理が行われていたことが出土品から分かっています。史跡指定50年を記念して、当時の役所を分かりやすく解説したコンピューター・グラフィックスが制作され、会場で公開されています。制作された映像からは、建物群の変遷の様子や役人の役割などを知ることができます。特別展は12月15日まで開催されています。