全グルメガイド【和歌山県田辺市のオススメグルメ】 酒場からカフェまで、名産を味わえるスポット5軒
47都道府県のおいしい食を求める旅企画。今回ご紹介する和歌山県は、〈小川農園〉園主の小川武毅さんに、田辺市エリアを案内してもらいました。獲れたての魚が楽しめる〈とっくり〉、パフェが人気の〈観音山フルーツパーラー〉などを紹介します。
小川武毅 〈小川農園〉園主 おがわ・たけき/和歌山市の特産の新生姜農家〈小川農園〉の3代目園主。ほかにも西洋野菜やハーブを中心に150~200種類の野菜を栽培し、県内の人気フレンチ・イタリアンとのつながりも深い。「いつも和歌山の食のことを考えています」と、フードイベントなどにも積極的に参加している。
1.居酒屋〈とっくり〉で獲れたての魚をいただく
湯浅町の醤油、印南町のかつお節などは、和歌山県が発祥といわれています。今では主な産地が他の地域に移ったこともあり名残は少ないかもしれませんが、和食のベースができた土地といえるかもしれません。和食と関わりの深い魚介類は、県南部の紀南エリアでよくとれますが、中でも田辺は独特。ここの港で揚がった魚は大都市などにはあまり流通せずに、ほとんどが地元でそのまま消費される。だから田辺の飲み屋街「味光路」では、どこの店も魚が格別に新鮮なんです。私は〈とっくり〉という居酒屋によく行きますが、ぜひ食べてほしいのが「モチガツオ」。水揚げして間もないうちにいただくカツオは、文字通りもちもちの食感が絶品です。田辺散策の終着点はここで決まりですね。(小川武毅さん)
刺身盛り合わせが人気の、40年以上続く酒場。写真の「モチガツオ」1,300円は、「本来は春が旬ですが、最近は10月に揚がることも」と82歳で現役の店主・小山勇さん。温かな雰囲気で酒を堪能できる。 〈とっくり〉 住所:田辺市湊11-23 TEL:0739-24-7952 営業時間:17:00~22:30 定休日:日祝休