熊出没時の対応確認 福島県や喜多方市など訓練 春から目撃数過去最多ペースで増加
福島県と同県喜多方市は24日、市内の押切川公園薬草園などで、ツキノワグマの出没対応訓練を行い、関係者が市街地に熊が出没した際の役割や連携体制を確認した。 県や市、喜多方市鳥獣被害対策実施隊、喜多方署などから約40人が参加した。公園西側の住宅街で体長約150センチの熊が目撃され、逃走して園内の木に登ったと想定。警察への通報から市や県などへの情報の共有、獣医師による麻酔銃を使った捕獲までの一連の手順を確認した。 今回は新たに机上での訓練も実施した。実地訓練の想定に基づき、2チームに分かれて追い払いや猟銃の使用など多方面から意見を出し合った。それぞれのチームが対応を発表し、適切な方法を探った。 県によると、県内で4月1日から7月21日までの熊の目撃件数は396件で、昨年4月から7月末までの346件を上回る過去最多のペースで増えている。がっているとみられる。人的被害は3件で昨年7月末より4件減少した。県自然保護課の吾妻正明課長は「暑い時期は朝夕に行動する人が増えるが、熊も同様に活発な時間帯。農作業などをする際は十分に気を付けてほしい」と呼びかけている。