片岡愛之助さん舞踊で魅了 南砺市合併20周年記念公演
南砺市合併20周年を記念した「長唄・笛・舞踊会 片岡愛之助」(富山新聞社、北國新聞社後援)は22日、市城端伝統芸能会館じょうはな座で開かれた。歌舞伎俳優片岡愛之助さんが初めて南砺市で舞台に立ち、舞踊「雨の五郎」を熱演してファンを魅了した。 「雨の五郎」は日本三大仇(あだ)討ちの一つに数えられる「曽我兄弟の仇討ち」の物語に登場する演目。愛之助さんは弟・曽我五郎時致が雨の中、恋人からの手紙を読んで駆け付ける場面を情感たっぷりに演じ、仇(あだ)討ちへの勇ましい心を勇壮な立ち回りで表現した。 愛之助さんをはじめ、城端曳山祭で庵唄を指導する三味線奏者芳村伊十一郎(いそいちろう)さん、長唄唄方の16代目杵屋喜三郎さん、笛の中川善雄さん、太鼓の藤舎(とうしゃ)円秀さんら邦楽界を代表する12人が出演し、一流の長唄や素囃子を披露した。田中幹夫市長があいさつした。公演は23日も行われ、じょうはな座で入場券を販売する。