「一丸となって底上げする必要」大阪自民唯一の衆院議員、島田氏が語った悔しさと危機感
特別国会が召集された11日、先の衆院選で初当選した新人議員が初めて登院し、国政にかける決意を述べた。 「自民党として変わらなければいけない」。自民大阪府連所属の候補として唯一議席を得た島田智明氏(54)=比例代表近畿ブロック=はこの日、産経新聞の取材にこう訴えた。 派閥パーティー収入不記載事件の影響により、衆院選で大逆風を受けた自民。大阪では島田氏を含む候補15人全員が小選挙区で日本維新の会に敗れた。 島田氏は「(自民の)各候補は素晴らしいが、有権者に選ばれていない」と悔しさをにじませ「大阪自民の全体的なイメージを変えるため、各候補の熱量を伝えるのが大事だ。一丸となって底上げする必要がある」と危機感をあらわにした。 今夏まで大阪府河内長野市長を2期8年務めた経験を踏まえ「地域の活性化なしに日本全体の活性化はない」と強調。観光を中心とした産業振興に向け、高速道路などのインフラ整備に尽力する考えを示した。 来年4月の開幕まで約5カ月となった2025年大阪・関西万博については「地域活性化につながるので全面的に応援する。(国と地方の)パイプ役として後押ししていきたい」と意気込んだ。一方、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備については「メリットとデメリットがある。両方の意見を聴きながら慎重に考えていきたい」と述べるにとどめた。