最軽量ドライヤー発売 ダイソン日本戦略の裏側【WBS】
家電大手・ダイソンが発表したのはダイソン史上最も軽くて小さいドライヤーです。これはプロのスタイリストなどが使っている本格派ですが、18日、世界に先駆けて日本で一般向けに発売しました。ダイソンが仕掛ける新たな戦略を取材しました。 「プロ用と同じテクノロジーが含まれている商品を一般向けに販売する」(「ダイソン」エンジニアのギャビン・ギャリガン氏) 18日、日本で発売されたダイソンのヘアドライヤー「Dyson Supersonic r」。重さは325グラムとダイソン史上最軽量ですが、特徴はそれだけではありません。 「実際に風を出してみるとパワフルな風も出ますし、アタッチメントを変えるだけで柔らかい風もしっかりと出すことできます」(長部稀キャスター) さらに日本人女性の悩みの一つである髪のうねりを抑えるための機能もついています。 「髪の毛の表面にまとまった風が当たることにより、より滑らかになる仕組み」(「ダイソン」ストアエグゼクティブの古川敬洋さん) なぜダイソンは日本での商品展開を重視しているのでしょうか? 「ダイソン」ビューティープレジデントのキャサリーン・ピアース氏は「日本人は製品への期待値が高く、テクノロジーは競争力がある。私たちは彼らの求める商品を開発する必要がある」と説明します。 2015年、東京・表参道に世界初の旗艦店をオープンしたダイソン。空気を清浄する機能がついた羽のない扇風機やロボット掃除機など、独特の見た目と高い機能性を持った商品で、多くの話題を生み出してきました。 中でも、ダイソンの家電を代表するのがサイクロン掃除機です。強力な吸引力を強みとし、世界的にヒットを飛ばしましたが、家電ジャーナリストの安蔵靖志さんによれば「日本のメーカーも追随してきて日本の消費者のニーズに合わせ、かなり小型化、軽量化を進めていて存在感が出しきれていない印象」といいます。