国のもくろみ的中? インボイス制度、個人事業者の納税に絶大効果…確定申告件数77%増、納税額も9%増 23年、鹿児島県内
鹿児島税務署は3日、2023年分の鹿児島県内の確定申告状況を発表した。同年10月に始まったインボイス(適格請求書)制度で、個人事業者の消費税申告件数が前年比77.7%増の2万6000件と大幅に伸びた。納税額も9%増加し71億1000万円だった。 制度難解、作業は煩雑、給与にかかわりミス許されぬ重圧も…定額減税スタート のしかかる負担に経理担当者ら悲鳴
所得税と復興特別所得税の所得金額は3782億2000万円(3.8%増)、申告納税額は214億4000万円(5.4%増)。申告人数は25万400人(1.1%増)と過去10年で最多。うち納税者数は7万4400人(1.5%増)だった。同署は「働き方の変化で副業をする人が増えているのでは」と分析している。 株式の譲渡所得額は160億7000万円で約2倍になった。日経平均株価の上昇が要因とみられる。 国税庁ホームページなどを通じ、インターネット申告・納税システム「e-Tax(イータックス)」で申告書を提出したのは、18万4700人。昨年より1万人増え、全体の7割を占めた。
南日本新聞 | 鹿児島
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