まちのスポーツ用品店の思いとともに引き継ぐ「地域に根付いたビジネスモデルは拡大のチャンスにも」=静岡・御前崎市
店を引き継ぐシラトリは、御前崎市の周辺エリアに出店を検討していました。少子高齢化で、スポーツ用品の需要が減るとみられる中、地域に根付いたビジネスモデルは顧客を増やす一つの方法だと考えたのです。 <シラトリ 西丸聡司社長> 「学校への取引は、こちらからニーズを聞き、ご提案をして話し合いをしていくビジネスですので、人もかかるし、時間もかかる。それなりのノウハウが必要な商売で、今のシラトリにはないビジネス」 後継者不足を理由に、黒字経営にもかかわらず、廃業を選ぶ企業は年々増えています。帝国データバンクによると、2023年度だけで586件。前の年度より99件増え、1年間で500件を超えたのは初めてでした。 シラトリは、チヨダスポーツの名前を残し、営業を続けます。前の代表の澤入さんも今後、従業員として店を支えます。 <チヨダスポーツ 澤入こまつ前代表(83)> 「新たな店長も、外商面はやってきていないみたいなので、1年ぐらいは親切に教えないとなと思う。チヨダスポーツに来れば、遠くに行かなくても何でもそろうという店になることを期待しているので、それが楽しみ」 地域に根付いた店が残り、新たなビジネスモデルの拡大にもつながります。
静岡放送