「ヒツジ年だヨ!」名古屋「ヒツジ観光」のススメ ── 神社から美術館まで
ヒツジ年に不思議な空間、展示はすべて撮影OK
本展は4階のフロアで行われ、普段は19世紀フランスのアール・ヌーヴォーの家具や工芸品が展示されている。照明もやや暗めで壁紙やシャンデリアもゴージャスな雰囲気だ。坂上さん曰く、この内装も本展開催のきっかけの一つだと語る。 「当美術館が2015年で開館5周年を迎えることもあり、あらためて“美術”について考えました。“美”とは“羊”と“大”を組み合わせた漢字だということ、他の美術館とは異なる優美な内装を生かせるということから、井上信太氏に“美術館とセッションしてほしい”とオファーをしました。」 実際に現地を訪れてみると、ヒツジと見事にコラボレーションした空間は、まるでヒツジが美術館に迷い込んだよう。展示の最後には実際にプロジェクトで使用した羊のパネルが多数集められている。 「名古屋各地を旅してきた羊たちが、ここに集まってきたんです」と坂上さん。プロジェクトの醍醐味でもある、日常空間に羊がいることで非日常空間になるという美術が、まさに美術館内で実施されていた。 展示はすべて撮影可能(一部フラッシュ撮影不可)。開催期間は2月15日まで。ヒツジ年に不思議な空間を目にするのも縁起が良いかも。もちろん、写真に収めるのもオススメだ。