近藤華、俳優人生で大きかった出会いは? 『アンチヒーロー』“父との面会”の心境明かす
豊嶋花、山﨑玲奈ら同世代の俳優から受ける刺激
ーー『アンチヒーロー』でもさまざまな先輩と共演されていますが、13歳でデビューされてからこれまでで特に大きかった出会いは? 近藤:共演した同世代の方からは、すごく影響を受けています。例えばドラマ『ばらかもん』(フジテレビ系)だったら豊嶋花さん、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』だったら山﨑玲奈さん。今夏公開の映画『サユリ』もそうですが、同年代の方たちが頑張っているところを見ると、“私も頑張らなきゃな”と思います。 ーー同世代の俳優がいると安心感もあるでしょうね。 近藤:そうですね。(撮影現場には)大人がいっぱいいて、常に緊張感があるので、同世代の子方といるとちょっとリラックスできます。 ーー同世代の方から学ぶことも多いですか? 近藤:子役からやっている方もいっぱいいるので、私よりも経験があって、貫禄があるなと思います。現場での雰囲気だったり、対応だったり……私はおどおどしっぱなしなので、見習わなきゃなって。特に皆さんコミュニケーション能力が高くて、自分からいろいろ動いているんです。そういう姿を見るたびに、“コミュニケーションってすごく大事なことだな”と思います。 ーーデビュー当時から、作品の向き合い方、演じ方に変化はありましたか? 近藤:不安要素が少なくなってきた、といいますか……。昔は何も分からないから、いろんなところに不安があったんですけど、最近は「こういうことがあっても大丈夫」と少しリラックスして撮影現場に行けるようになりました。 ーー近藤さん自身の魅力や強みはどんなところにあると思いますか? 近藤:目力と声ですね。特に声は地声が低めなので、特徴的かなとは思っています。 ーー声優の仕事にも興味はありますか? 近藤:機会をいただけたら、ぜひやってみたいです。 ーーアニメがお好きということなので、今後オファーがあるかもしれませんね。どんなアニメが好きですか? 近藤:特にアメリカのアニメ『アドベンチャー・タイム』が大好きです。私は趣味でアニメーションを描くんですけど、その作品を参考にすることもあります。 ーーアニメーションづくりが趣味とは驚きです。お休みの日に制作されるんですか? 近藤:そうですね。YouTubeを見ながら、絵を描くのが至福の時間です。 ーー俳優をやるなかで、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか? 近藤:演じているうちに邪念が一切なくなって、演技だけに集中できたときはすごく嬉しいです。自分のやりたいことができたときも「やった!」と思います。あとは、褒めていただいたとき。「この人が私を褒めたいと思えるくらい心を動かせたのかな」と思うと、すごく嬉しいですし、やりがいを感じます。 ーー俳優をやるにあたってのモチベーションの保ち方を教えてください。 近藤:食べ物ですね。辛いものが大好きなんですけど、撮影が終わったあとは、夜遅くても明日のことは気にせず、一旦辛いものを食べることに決めています。 ーー激辛でも大丈夫なんですか? 近藤:友達が「辛い」というものは、もう辛いと感じなくなってきていて……ちょっと麻痺してきているかもしれません(笑)。 ーー今後、辛いもの好きが加速するかもしれないですね(笑)。最後に、俳優としてこれからやってみたいことはありますか? 近藤:いま高校生なんですけど、いまだからこそできるものがあるんじゃないかな、と思うので、学園ものに挑戦してみたいです。 ーー学園ものというと、十人十色いろんなキャラクターがいますが、どんな人物を演じてみたいですか? 近藤:主人公の友達役にすごく興味があります。主人公が悩んでいるときに支えたり、助言をするようなキャラクターを演じてみたいです。
浜瀬将樹