米大統領選挙の本投票…ハリス氏「米国人、分裂に疲れている」vsトランプ氏「大勝を収めるだろう」
米国の第47代大統領選挙の本投票が5日(現地時間)、始まった。民主党候補のカマラ・ハリス副大統領と共和党候補のドナルド・トランプ前大統領は最後の一票まで集めるために終盤の総力戦を展開した。 ハリス氏はこの日午前、最大の勝負所であるペンシルベニア州ピッツバーグのあるラジオインタビューで「人々はわれわれを分裂させるこの時代に疲れている」とし「われわれは、われわれを分裂させるものよりも多くの共通点を持っている」と話した。続いて「共通点を探そうと努力するのが真のリーダーシップ」と強調した。競争相手であるトランプ氏の「分裂式政治」を批判し、包容と統合のリーダーシップを強調した発言と解説される。 ハリス氏はジョージア州アトランタのラジオ放送とのインタビューでは、トランプ氏が自分について「IQが低い」「くず」などと貶めたことを「騒音」と一蹴した後、「それは何よりも彼ら自身を貶めること」と批判した。 ハリス氏はこの日、ワシントンD.C.の副大統領官邸である海軍天文台に留まってラジオインタビューなどに応じた後、投票終了後の開票が始まれば母校のハワード大学で開票放送を見守ることが伝えられた。ハワード大学は人種差別を禁止した民権法施行以前に、黒人のために設立された専門教育機関である「伝統的黒人大学」(HBCU)だ。 トランプ氏はこの日、私邸のあるフロリダ州ウエストパームビーチのあるレクリエーションセンターに用意された投票所でメラニア夫人とともに投票を行った。「MAGA」(Make America Great Again、米国を再び偉大に)がプリントされた赤色の帽子をかぶってノータイスーツ姿で現れたトランプ氏は、投票を終えた後「われわれが相当な優勢を見せているようだ」とし「われわれが大きな勝利を収めると考えている」と話した。 トランプ氏は続いて「敗北する場合、承服するか」という取材陣の質問に「もし公正な選挙なら」と述べるにとどまった。大統領選挙結果に対する不服の可能性を残した発言と解釈された。トランプ氏は自身とハリス氏の双方とも選挙人団過半(538人中270人)を確保できない状況が起きる場合について「そんなことは決して発生するはずがない」と話した。あわせて「身分証確認を経て紙の投票用紙でのみ投票させれば、この日午後10時になれば結果が出るだろう」と話した。だが、開票序盤には本投票箱を先に開いて集計し、後で期日前投票(郵便投票+現場投票)箱を開ける場合がほとんどなので、序盤に共和党候補得票率が高く現れて、後半に進むほど民主党候補得票率が追い上げてくる前例が繰り返される可能性が高いとする観測が優勢だ。 トランプ氏はこの日、個人リゾートであるフロリダ州マー・ア・ラゴで知人たちと開票結果を見守った後、数千人の支持者が待つ近くのコンベンションセンターに登場するという。トランプ氏はこれに先立ち、この日午前、SNSの投稿を通じて「今日は米国歴史上最も重要な日になるだろう。時間がどれくらいかかっても必ず投票しなければならない」として支持者に投票を促した。 共和党副大統領候補J・D・バンス連邦上院議員はこの日午前、オハイオ州シンシナティにある投票所で、ウシャ夫人とともに投票を終えた後、「結果は分からないが感触は良い」と話した。