コミュニティバスが「来ない」 終点まで運行せず運輸局が行政処分
和歌山県白浜町が運営する「町コミュニティバス」が終点まで行かずに営業所に戻っていたとして、国土交通省近畿運輸局は10日、町から運行を委託された明光タクシー（同町）に対し、車両1台を10日間使用停止とする行政処分にしたと発表した。 同局によると、バスは昨年10月16日、川添線（朝来駅発―市鹿野行き）の午後6時発の最終便で、生馬停留所まで運行。乗客がいなかったため、終点まで行かず営業所に引き返した。 翌日に利用者から「バスを待っていたが来なかった」と、同局和歌山運輸支局に連絡があり、発覚した。 和歌山運輸支局が聞き取りや、報告書を提出させて調べたところ、少なくとも2～3年前から同様の運行が繰り返されていたという。（松永和彦）
朝日新聞社
