【気象解説】“最強寒波”各地で大雪に 三連休は東京でも雪?
日テレNEWS NNN
9日現在、日本列島には今季最強寒波が襲来していて、日本海側を中心に大雪となっています。また11日からの3連休には東京でも雪の可能性が出ています。この先の見通しなどを気象予報士の木原実さんに聞きました。
■「JPCZ」+低気圧による危険な雪に
9日現在も、強い寒波の影響で日本海側を中心に大雪となっています。気象衛星ひまわりからの映像を見ると、日本海でまとまった雲が発生しています。この雲が通称「JPCZ」と呼ばれる日本海寒帯気団収束帯(Japan-sea Polar airmass Convergence Zone)です。 わずか数時間で大量の雪が降り、積雪が急増、つまり危険な雪となるおそれがある雲のかたまりです。さらに天気図を重ねると「JPCZ」上に低気圧も発生。周辺のまとまった雪雲が流れ込んでくるため、降り方がさらに強まりそうです。
■9日夜以降は西日本平地でも積雪か
9日夕方以降も「JPCZ」による雪雲が流れ込んで、北陸など日本海側の山沿いを中心に大雪となる見込みです。また寒気のピークとなる夜以降は、西日本にも雪のエリアが広がります。 10日朝には、普段雪の少ない九州や四国の平地でも雪の積もっている所がありそうです。10日中は、西日本の雪は徐々に弱まりますが、北陸や東北の日本海側では10日いっぱい、発達した雪雲が流れ込み続ける見通しで、引き続き警戒が必要です。
■3連休は東京でも雪の可能性
10日は関東地方にも強い寒気が流れ込んでくるため、朝は東京でも厳しい冷え込みとなる予想です。万全の防寒対策をしてお出かけください。関東ではしばらく乾燥した冬晴れが続きますが、3連休の中日となる12日の日曜日、南岸低気圧が発生する見込みで、東京・大阪・福岡には「雨または雪」の予報が出ています。 都心の雪の予想は大変難しく、9日夕方の段階での予想は降ったとしても冷たい雨が主体、雪が時折交じる程度で、交通への影響などはなさそうです。ただ、雪の予報は変わりやすいため、最新の天気予報を確認するようにしてください。