友人に車を売ってくれと頼まれました。個人間で車を売買するときの名義変更の方法や、名義変更を怠った場合のリスクを教えてください!
個人間で車を売買した際は、元の所有者から新しい所有者へ車の名義変更を行わなければいけません。しかし、車の名義変更がされずに、さまざまなトラブルに巻き込まれているケースもあるようです。 今回は、車の名義変更の内容や名義変更をしないと起こりうるリスクについて解説します。名義変更されない場合の対処法もご紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
車の名義変更とは
車の名義変更とは、車の所有者が変更になった際に必要になる手続きのことです。名義を変更する際は、元の所有者側と新しい所有者側で、それぞれ手続きを行わなければいけません。
車の名義変更の方法
車の名義変更は、必要な書類を用意して、住んでいる地域を管轄している運輸局に提出する必要があります。普通自動車の名義変更を自分で行う際に、元の所有者側と新しい所有者側で、必要となる書類は表1の通りです。
※国土交通省 東北運輸局「名義変更(移転登録)」を基に筆者作成 これらの必要書類は、普通自動車の場合のため、軽自動車や新しい所有者と使用者が異なる場合などは、提出する書類が異なるため注意が必要です。1つでも不足していると、手続きができないため、提出する際は必ず確認しましょう。
車の名義変更をしないと起こるリスク
車を個人間で売買した際は、原則新しい所有者が、元の所有者の書類と一緒に管轄の運輸局に提出しなければいけません。しかし、新しい所有者が車の名義変更せずにトラブルになっているケースもあるようです。 もし、車の名義変更の手続きがされないと、元の所有者の方が自動車税や交通違反による反則金の請求をされる可能性があります。一方で、新しい所有者の方も車の名義変更をしないと、車検が受けられなくなったり、新たな第三者に売却したりできません。
買い手が名義変更をしない場合の対処法
車の新しい所有者の方は、15日以内に名義変更をしなければいけないと法律により定められています。もし、新しい所有者の方が名義変更をしてくれない場合は、以下の対応をとりましょう。 ・新しい所有者に名義変更をするように催促する ・新しい所有者の必要書類をそろえて、元の所有者が代理で提出する ・一緒に手続きをする これらの対応に応じない場合は、悪質な可能性が高いため、弁護士への相談や訴訟なども検討してみてください。