真田広之 ゴールデン・グローブ賞主演男優賞「全ての経験を『SHOGUN 将軍』にいれた」
「第82回ゴールデン・グローブ賞」の発表・授賞式が5日(日本時間6日)、米カリフォルニア州ビバリーヒルズで行われ、ハリウッドドラマ「SHOGUN 将軍」の主演とプロデューサーを務めた真田広之が日本人では初となるテレビドラマ部門の主演男優賞を獲得した。 授賞式を終え、金色のトロフィーを手にバックステージインタビューに登場。マイク前に立つと二礼し、一息ついた。流暢な英語で「感無量です」と受賞を喜んだ。「日本で育って、5歳で子役をはじめた。たくさんのすばらしい監督に出会って、たくさんのことを学んだ。それから40年後にアメリカに来て、25年で再びすばらしいスタッフ、キャストに出会ってたくさんのことを学んだ。その全ての経験を『SHOGUN 将軍』にいれた」と作品への思い入れを明かした。昨年9月のエミー賞でも18冠するなど快挙続きで「『SHOGUN 将軍』は私をここ(授賞式)に連れてきてくれた。すばらしいジャーニーだ」と感謝した。 セリフの大半が日本語。「私にとってはギャンブルだった」としながらも「視聴者は理解して楽しんでくれた。だから『SHOGUN 将軍』は言葉の壁を破った」と成功を喜んだ。続けて「日本だけでなく世界中の映画制作者には大きなチャンスがある。これが次世代の人にとっての布石になることを願っている」と思いを込めた。 渡米後は日本作品への出演が減っているが「脚本は全て読み、打ち合わせした結果、撮影に至らなかっただけ」と真田。今後に向けて「変わらずどこの国の作品であれ、心がなびいたものに出演していきたい」と意気込んだ。 「SHOGUN 将軍」は作品賞、主演女優賞(アンナ・サワイ)、助演男優賞(浅野忠信)との4冠となった。
報知新聞社