【C大阪】香川真司「すごくいい監督になる」日本代表監督の目標掲げた盟友岡崎慎司さんにエール
セレッソ大阪のMF香川真司(35)は18日、前日に引退会見を開いた同じ元日本代表のFW岡崎慎司さん(38=シントトロイデン)に、最高の笑顔で最大限のエールを送った。 将来は日本代表で指揮を執り、W杯優勝の目標を掲げた2学年上の岡崎さんに「サッカーの本質を見ている人。すごくいい監督になると思う。選手の気持ちになった時、あの岡ちゃんが一番、分かると思う。本当に楽しみ。岡ちゃんの存在が、自分にとって一番大きかったし、こうやって今、やれているのもそう」。 シーズン中の取材で、心から笑顔を見せて対応する香川は珍しい。それほど岡崎さんは、香川にとってサッカー人生で最高の盟友だった。 日本代表はもちろん、岡崎さんの現役晩年は同じスペイン2部でプレーした。岡崎さんがウエスカ、香川がサラゴサ。隣町に住み、互いに刺激し合った。そしてシントトロイデンでは、同僚になった。 前日の会見で、岡崎さんが「(晩年は)香川がいたから救われた」とコメントしたことは把握しており、「いやもう、俺はそのまま同じ言葉を返す。なんせね、うん、厳しい時期だったが、俺はその中で、岡ちゃんが見せるサッカーへの飽くなきサムライ魂を間近で見た。時間を共有できたのは、自分の財産になる」と振り返った。 来年3月に36歳になる香川は今季、コンディション不良の影響で、現在はリーグ戦5試合連続でベンチから外れている。全34試合に出場した復帰1年目の昨季とは一転し、ここまで18試合を終え、9試合1得点。出場機会を中堅、若手と争う立場だ。 C大阪は初のリーグ優勝を掲げ、現在は6位。「個人的には、やはり1試合1試合、そういうところ(課題の克服)見つけないと、大きなものは達成できない。次の試合で、どれだけ修正して成長できるか」。この現実的なスタンスは変わらない。 同じ兵庫県出身で、同じシンジの名を持つ岡崎さんの引退に「さみしい」と本音をもらした香川だが、自らのピッチへの闘志はまだまだ衰えていない。【横田和幸】