二遊間のコンビネーションは練習でしか上達しないよ。阪神が感染者を多数出したが、これを負けの言い訳にはできん【岡田彰布のそらそうよ】
守備は練習で上達するからシートノックなしはありえない
オレも平田と何度も練習したことでコンビネーションが出来上がっていった。二遊間での併殺のプレーはやはり何度も、何度も繰り返し練習することで精度が上がっていくもんよ。写真は85年の日本シリーズでショート・平田[中央]に送球するオレ[左]
寂しい秋である。10月に入り、心にポッカリと穴が開いた感じで……。これって何だ。当然、答えは分かっている。そう「半沢直樹(TBS系列ドラマ)」のせいだ。ついに終了した。毎週日曜日が楽しみで仕方なかった。午後9時、テレビの前に座り、同時に録画も。ハラハラドキドキ、そして最後はスカッとしてな。これが終わった。オレも完全に「直樹ロス」状態だ。前シリーズから今シリーズまで、録画は完ぺき。あらためて見直そう。そして、野球界に置き替えて、阪神の「倍返し」「100倍返し」「1000倍返し」に心を巡らせるが、これはやっぱり期待薄か……。一層、秋の寂しさが身に染みる。 さあ、気持ちを切り替えて、週ベである。今週のテーマは「二遊間コンビ」だとか。巨人の長嶋(長嶋茂雄)さん─廣岡(廣岡達朗)さん、阪神の三宅(三宅秀史)さん─吉田(吉田義男)さんと昔は三遊間コンビが守りの華だったが、現代の野球では二遊間に重きが置かれている。センターラインの強さ、これがキーなのだが、現状で二遊間コンビがビシッと決まっているチームはほとんどない。例えば巨人ではショート・坂本(坂本勇人)はいるけど、二塁は固定できていない。同様の形が他球団にも表れている。 最近でいえば広島の菊池(菊池涼介)─田中(田中広輔)は二遊間として最上位のランクだったけど、今は力が衰えつつある。とにかく二遊間はあうんの呼吸というのが、コンビネーションが絶対条件である。何しろ二塁手、遊撃手はやることが多い。打球処理、カバー、バックアップ、カットプレー、そして併殺プレー。これらをこなして、ようやく二遊間誕生となるわけだ。 1985年、オレは二塁に回った。ショートが・・・
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週刊ベースボール