ONEの会見場の近くのカフェに困惑の表情のカルロス菊田K-1プロデューサーの姿「チャトリさんから返事が来ない」
アジア最大級の格闘技団体「ONE Championship」の2019年10月以来の日本大会となる「ONE 165: Superlek vs. Takeru」(1月28日、有明アリーナ)の追加カード発表会見が1月11日、都内のホテルで行われた。 その会見の終了後、近くのカフェの前を通りかかると見たことのある横顔が。そこには困惑の表情を浮かべながら一人たたずむK-1のカルロス菊田プロデューサーの姿があった。菊田氏によるとONEから数日前に「28日の有明アリーナ大会にK-1の2選手を出場させてほしい」というオファーがあったとのこと。「タイトなスケジュールではあるが元K-1王者の武尊選手がタイトル戦を行う大会でもあるし協力しよう」ということで快諾した菊田氏はその2選手に話を伝え、選手は現在スタンバイ中。その一方で現在、K-1グループは開国路線を取っていることもあり、3月20日の「K-1 WORLD MAX」(東京・国立代々木競技場第一体育館)で予定している「スーパーウェルター級世界最強決定トーナメント」へのマラット・グレゴリアン(アルメニア/Hemmers Gym)の出場を打診したのだが、その後返事がないままに、この日の会見を迎えてしまったという。 久しぶりの日本大会開催、そしてメインに出場予定のロッタン・ジットムアンノンのケガによる欠場で武尊の相手がスーパーレック・キアトモー9に変更されるというバタバタの状況もあり、連絡が滞ることもありうると判断した菊田氏。この日の会見の前後でチャトリCEOと直接話ができないかと足を運んだのだが会談はかなわず、一人カフェでお茶をすすることになってしまったよう。
困惑のあまり代々木大会で開催予定のトーナメントをフライング発表してしまうなど、ついつい喋りすぎたと気づいた菊田氏は「ONEさんとは今後も協調していくという姿勢は変わらないですよ」と念を押すとそのまま夜の六本木の街に消えて行った。 なお、会見後の囲み取材でONEのチャトリ・シットヨートンCEOは今大会では「12試合くらいは予定している」とコメント。この日はそのグレゴリアンの試合も含め3試合を発表し、現段階で計11試合が決定している。ONEに参戦中の秋元皓貴、内藤大樹の参戦の有無について問われた際には「最終的な発表は2週間くらいのうちになるので、それを待っていただきたい」と残る試合については明言を避けており、その中にK-1ファイター2人のカードがある可能性も残されている。 なお「スーパーウェルター級世界最強決定トーナメント」については近日発表の予定とのこと。グレゴリアンについては大会が約2カ月後ということもあり、こちらのトーナメント出場の可能性もまだ残されているといえそうだ。