大谷翔平の腰の張りにロバーツ監督言及「現時点ではミニマム」も「多分休ませるだろう」3度目VSダルはお預けへ
◆米大リーグ パドレス0―5ドジャース(11日・米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク) 【写真】大谷が母親に感謝を伝えた広告 ドジャース・大谷翔平投手(29)が11日(日本時間12日)、腰の張りで途中交代した。敵地・パドレス戦に「2番・DH」で先発出場したが、3打数無安打1四球。9回の打席で代打を送られた。ロバーツ監督は軽症であることを強調した上で、12日(同13日)の同戦の欠場を示唆。先発するダルビッシュ有投手(37)と今季3度目の対戦は持ち越しとなりそうだ。 最後の打席に大谷の姿はなかった。5点リードの9回2死。代打にE・ヘルナンデスが送られた。04年4月の開業以来史上最多の4万6701人が詰めかけたペトコパークにはドジャースファンも多数押し寄せていたが、ため息交じりの微妙な空気が充満した。 試合後、球団広報は交代した理由を「腰の張り」と発表した。ロバーツ監督は「(7回の)4打席目の前に張っていると(いう報告を)聞いた。(試合後)翔平とはまだ話してないが、トレーナーと話している。現時点ではミニマム(軽症)。明日どういう様子になるのか見てみるつもりだ」と明かし、異変が起きたのは「試合中、6回か7回ごろ」と話すにとどめた。12日(同13日)の同戦出場については「(予定は)変わるかもしれないが、多分休ませるだろう」と説明した。 交代理由が腰の張りと明らかになるのは、エンゼルス時代の22年5月26日(同27日)、リアル二刀流で出場した本拠地ブルージェイズ戦以来2年ぶり。昨年7月27日(同28日)の敵地タイガース戦ではダブルヘッダーの初戦で完封し、2戦目で2発を放ったが、けいれんで途中交代。腰を押さえるしぐさが見られた。22年の時は負傷翌日も代打出場。3日後には2本塁打と復活しており、今回もそうなることを願うばかりだ。 交代前はナックルボーラーのウォルドロンに対し、2打席凡退後、6回1死の第3打席は四球を選び、2試合連続出塁。だが、この後に違和感を訴えたとみられる。7回1死一、二塁では投ゴロ。打率3割5分2厘に下がり、両リーグトップから転落していた。 試合前にはバックネット付近でダルビッシュと5分以上談笑。12日(同13日)には今季3度目の“直接対決”が見込まれていたが、実現は難しくなった。今年3月20日の開幕戦(韓国・ソウル)で日米通じて初めて対戦し、2打数1安打。4月14日(同15日)はドジャースタジアムで3打数無安打2三振だった。 開幕戦で対戦した際には「何回もここからやってくと思うので、また復習しながら」と思いを語っていた大谷だが、今は万全の状態に戻すことが最優先だ。(中村 晃大)
報知新聞社