【高校野球】沖縄は「慰霊の日」球場でも正午に黙とう スコアボードに半旗掲揚「今の命を、大事に」
沖縄県は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で犠牲となった20万人超を悼む「慰霊の日」を迎えた。79年前のこの日、旧日本軍による組織的戦闘が終わったとされる。 Agreスタジアム北谷では第2試合の沖縄尚学・名護の試合前、正午に1分間の黙とうが行われた。 第1試合で石川に4-0で勝利した読谷では、球場に到着したバスの中で、ナインが黙とうをしてから試合に臨んだ。知念正仁監督(49)は夏の初戦を前に、緊張するナインにこう語りかけた。 「こうして緊張するのも、平和な世の中で自分たちが好きな野球をさせてもらっているからだよ。じいちゃんやばあちゃんや、祖先の方々がご苦労をなさって、つないでくれた今の命を、大事にしよう」 球音は平和の象徴。二度と途絶えさせてはならない。球場で奮闘する選手や観客の方々の幸せそうな笑顔を見ながら、改めて実感した。(加藤 弘士)
報知新聞社