『新空港占拠』明らかとなる武装集団「獣」の正体 今後を左右する13匹目の動物の存在
神奈川県に新しく開設された「かながわ新空港」が舞台となる、サスペンスアクションドラマ『新空港占拠』(日本テレビ系)。警部補の武蔵三郎(櫻井翔)が、空港を乗っ取った武装集団「獣」と対峙し、空港に蔓延る悪を暴く。現時点で「蛇」の駿河紗季(宮本茉由)と「鶏」の重原瀬奈(山谷花純)の正体が明らかになっている本作だが、第3話では、「虎」と「猿」が仮面を取り正体を明かした。 【写真】『新空港占拠』青鬼を演じる菊池風磨 結果、前作で特殊急襲部隊(SAT)を指揮していた丹波管理官(平山浩行)が「虎」、彼の息子で元警官の丹波直樹(岩瀬洋志)が「猿」という衝撃の展開に。 SNS上では驚きの声に混じって、直樹の仮面の下の素顔についても「丹波さんの息子さんがイケメンすぎる」「美しい!」とコメントが相次いでいる。直樹の“正体”は、2023年3月に現在の事務所に加入し、俳優としてのキャリアをスタートした岩瀬洋志。彼が本作で演じる直樹は、今作で母の死の真実を父と共に追求していく。第4話以降の直樹の見どころとして、獣たちと復讐に関わる中で負の感情がにじみ出る演技もあるかもしれない。 こうして第3話では駿河に続き、前作で警察側にいたキャラクターが「獣」の一員として登場したことで、獣の中には3人の警察関係者が含まれていることが明らかになった。 そうなると、やはり警官への疑いの視線を向ける視聴者も多い。放送終了後、第3話で登場した謎多き警察官・綾部朔(吉田健悟)に関する考察が飛び交っている。彼は警察官でありながら、怪しい行動を見せており、謎の男(ジェシー)が撃たれた事実を知っている点も疑わしい。 綾部については、まだ登場していない「獣」の中の鼠か犬である可能性が高いと見られている。さらに『新空港占拠』の公式相関図に鼠と犬が含まれていないことから、これらのキャラクターは人質や警察内部の内通者である可能性も。ちなみに、前作の『大病院占拠』(日本テレビ系)でも、紫鬼として登場した捜査員・相模俊介(白洲迅)の名前が、相関図に掲載されていなかった事例があった。 一方、再登場となった大和耕一(菊池風磨)の発言から、綾部が「13番目の動物」である可能性も考えられる。通常、干支に則っているのであれば、龍を含む12匹の動物が存在するはず。しかし、13匹目の動物の存在についての説は、ファンの間で以前から提唱されていた。これはリーダーである龍を中心に、周囲を囲むように描かれた12匹の動物のシルエットがある紋章に基づく考察で、12では紋章に描かれた動物の数が合わない。消去法でシルエットを当てはめると、右上に位置する四足動物が余り、これが「猫」である可能性がある。 また、『新空港占拠』公式サイトに設置された「隠し動画」へのアクセスボタンが猫の足跡であることからも、「13番目の動物」が猫ではないかとの考察も広がっている。とはいえ、干支にまつわる昔話では13番目の動物がイタチであるとする説もあり、「朔」を“ついたち”とも読めることから、綾部がイタチである可能性について指摘する声も。何はともあれ、この13番目の動物の存在が今後の展開を大きく揺さぶることは間違いない。 警察内部だけでなく、人質の中にも「獣」のような怪しい振る舞いを見せる人物がいる。それは新空港の社長秘書・宇和島(濱津隆之)だ。これまでの占拠事件で、登場人物の名前が地名にちなんでいるとの考察があり、「宇和島」という役名から宇和島城が連想されるという声もある。犬の身長から女性である可能性が高いことを考えると、宇和島は鼠ではないか。 さらに歴史を振り返ると、宇和島城を築いた藤堂高虎は主君を何度も変え、「裏切者」と見なされていたという。公式サイトのプロフィールにもあるように、社長の天童(黒沢あすか)を忠実に支えてきた宇和島だが、2人の関係には亀裂が生じている。彼が裏切り者である「鼠」である可能性は十分にあり得えるのではないか。 第4話以降の鍵を握るのは、犬・鼠・13番目の動物……そして何かを知っているであろう大和と謎の男の存在だろう。仮面を被っていなくとも“獣臭”のする人物が、この空港内にいる。
すなくじら