「あまおう」の2025年問題とは 福岡のブランドイチゴを守れ 山積する課題にどう立ち向かう
中島さんのように新たに就農する人もいる一方で、生産力の低下もいま課題となっています。JA全農ふくれんによりますと、2003年度、あまおう生産者は2143戸でしたが、今年度は1422戸にまで減少しました。420ヘクタールあった栽培面積も、今年度は286ヘクタールまで縮小しています。 生産者の高齢化も進んでいて、新規就農者を確保するだけなく、最新技術の導入し、生産力の向上を図ることが求められています。 そうした中で「2025年問題」に直面する今、あまおう農家は、どう感じているのでしょうか。 ■中島さん 「ちゃんとしたあまおうをしっかり作って、ブランドを守っていかないかんなというのはすごく感じます。誰でも作れるイチゴじゃないと思いたい。もともと農家が作ってたあまおうは違うよねと思われたい。みんな簡単にできたら結構ショックやもんなあ。頑張って勉強してきたけん。」 福岡県とJA全農ふくれんは、育成者権が切れたあとも「生産は県内でのみ行う」などとする誓約書を提出した生産者に限り、あまおうの苗を販売することで、ブランドを守る努力を進めていきたいとしています。