【セントライト記念】中山巧者ヤマニンアドホックの鍵は距離延長にあり!
セントライト記念 ヤマニンアドホック 辻哲英調教師 ――初重賞挑戦となった前走のラジオNIKKEI賞は3着でした。レース内容を振り返ってください。 辻調教師(以下、辻):ハイペースのなかで折り合いを欠いてしまって、普通なら終いバタバタになってもおかしくないところですが、渋太く脚を使えたことは収穫でした。ただ、振り返ると厩舎サイドの甘さが露呈してしまったレース内容だったかと思います。 ――今回セントライト記念を選択された意図は。 辻:中山芝2200が現状においてのベスト条件とは言えませんし、同じ週の自己条件も考えましたが、3歳馬同士なら挑戦してみるのもいいかと思ってここを選びました。 ――この中間の過ごし方を教えてください。 辻:前走後は放牧に出して、いつもの休み明けと同じようにレースの1ヶ月前くらいに帰厩しました。 ――9/5(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。 辻:2週前まで少し重さが残る状態でしたし、前走時の1週前追い切りと比較してもらおうということで、今回も津村騎手に乗ってもらって、ある程度しっかりやろうと思っていました。良い動きでしたし、ジョッキーも良い感触を掴んでくれたようです。 ――現状で先生が感じるこの馬のストロングポイントを教えてください。 辻:ポジションにこだわらず競馬ができるところです。逃げて勝ったことがありますが、逃げにこだわらなくても大丈夫です。 ――今後の成長を期待しているところは。 辻:折り合いを含む気性面ですね。 ――これまで中山コースで好成績を残していますが、改めて今回の中山芝2200という舞台適性への見通しは。 辻:中山経験はありますが今回の外回りは初めてですし、距離延長がプラスに働くというイメージでもなく、不安に感じるところはあります。この状況のなかで、どれだけガマンして走ることができるかがポイントになると思います。 ――レースへ向けて意気込みをお願いします。 辻:距離が延びての初距離、トライアルで更なるメンバー強化、ハンデ戦ではなくなること、といった課題がどれだけ立ちはだかってくるかですね。ただ、この馬の能力の高さは感じていますし、この厳しい条件のなかで現状どれだけリズム良く走れるのか、見極めたいと思っています。
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