勝ち越しスタートでも… ソフトバンク奈良原ヘッドコーチが感じたオリックスの「強さ」
◆オリックス2―5ソフトバンク(31日、京セラドーム大阪) 【記者コラム/好球筆打】 小久保監督が「チャレンジャーとして挑む」と宣言したリーグ王者オリックスとの開幕3連戦。チームは2勝1敗と勝ち越すなど幸先よいスタートを切ったが、やはり簡単には勝たせてくれない印象が強く残った。 ■「えーっ!ラブラブですやん」柳田が夫人と2ショット【写真】 開幕戦は4番山川の決勝弾で白星スタート。その一発が飛び出したのは、試合が終盤に入った七回だった。2戦目は先発に転向したモイネロが2ランによる2失点のみと踏ん張ったものの、結果は完投負け。打線も零封される完敗だった。 この日の3戦目はスコアの上では若干余裕があったように映るが、決勝点を奪ったのはまたも七回と苦しんだ。ウォーカーの移籍1号で先制した直後の5回には2四球を与えて相手に隙を見せたとはいえ、ノーヒットで同点とされるなど試合巧者ぶりも発揮された。 開幕カードを戦い終えて、ライバルへの警戒心を強めたのが奈良原ヘッドコーチだ。小久保監督を支える腹心は「まだ3試合終わったばかりで(全ては)分からないけど」とした上で「3連覇しているチームの強さを感じた。投手陣がいいので、たやすく点は取れない印象」と振り返った。 同率2位の一昨年を含め、優勝を逃した過去3年間はオリックスに負け越した事実がある。その意味では今回の勝ち越し発進を、今後の戦いへの勢いにつなげたいところだ。(石田泰隆)
西日本新聞社