農作業をスポーツにしたら…女子高校生たちが"珍提案" ミカン拾い競争で農家は助かり観光客も楽しめる?【静岡発】
見えてきた課題 改善に意欲
また、デモンストレーションを通じて実際にビジネスとして展開していくための課題も見えた。 リーダーの利渉美結さんは「きょう3回やったが勝負をもっと競うように形を変えたい。若い人が農業をする機会が少ないと思うので、若い人にも興味を持ってもらえるようなプランにしていきたい」と話す。 クリエイト・アグリの高橋幹太代表は「いろいろな農業の形があってもいい。例えば、アグリスポーツの体験料を取るとか。いま農業は人手不足も深刻なので、その1つとして手伝ってもらうことで、より経営的にも発展性があるかなと思う」と、高校生たちのさらなる検討に期待する。
農家から見た課題の指摘も
デモンストレーションから4日後、高校生たちは講師の指導を受けた。 未来創成学院・三宅範行 講師: 「このプランで何を解決しようとしているか明確ではない」というアドバイスが銀行から来たらどうしますか? 皆さんは何をこのプランで解決しようとしているのですか? 生徒たちが「農家の課題も解決しながら、観光客増加の課題も解決するプラン」と説明すると、講師は農家から見た課題を指摘した。 未来創成学院・三宅範行 講師: 農家の立場からしてみれば(アグリスポーツで)商品に傷をつけられても困るから、商品の収穫作業はちょっと任せづらい 体験したミカン拾い競争は地面に落ちたものを集めたが、収穫期の果物を対象にするとなると課題があるという指摘だ。
農家が助かり観光客も楽しめる
伊豆伊東高校の生徒4人は課題の解決に向けてさっそく動き出した。 伊豆伊東高校3年・利渉美結リーダー: やはりビジネスとして参加料をどこから取るかや いくら取るかなど、まだまだ未完成な部分が多かった 伊豆伊東高校3年・島津脩さん: 自分たちでは結構うまくできていると思ったが、話を聞いたら甘いところが多かった。もっと細かくゲームの内容を決めていけば、農家にも良いことがあるし観光客も楽しんで農作業ができると思う。頑張ります まだまだ修正すべき点も多いビジネスプランだが、こうした高校生の感覚や発想が農業の未来を切り開く1つの糸口になるかもしれない。 (テレビ静岡)
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