阪神・森下“0差”対決!広島戦へ闘志 甲子園2勝6敗も「相性考えるだけ無駄」絶好調男が大瀬良も撃つ
「阪神(降雨中止)DeNA」(12日、甲子園球場) 阪神・森下翔太外野手(24)が12日、ゲーム差なしの2位・広島との13日からの甲子園2連戦で必勝を誓った。DeNA戦が豪雨で中止後、すぐさま気持ちを切り替えた。自身初の3試合連発中で9月は打率・389と絶好調。甲子園での広島戦は今季2勝6敗と負け越しているが、負のデータは意に介さない。首位・巨人とは4差。逆転Vへまずは2位浮上を狙う。 プレーボール1時間前に降り出した、突然の豪雨による試合中止。「やりたかったですけどね。準備もしてたので」。本音も漏らした森下だったが、2位・広島を迎え撃つために、即座に心を整理した。 広島との対戦成績は10勝11敗1分けと競っているが、甲子園に限ると2勝6敗と地の利を生かせていない。「残り試合が少ないので、相性は考えてるだけ無駄だと思うので。自分がやれることをやって、勝つだけかなと思います」。連覇への希望をつなぐために、絶対に負けられない2位との直接対決へ、並々ならぬ決意を示した。 13日は先発・大瀬良と対峙(たいじ)する。ルーキーイヤーの昨季は5打数3安打、打率・600、2本塁打と打ちまくって、お得意さまとしていた相手。ただ、今季は13打数2安打、打率・154と打ち崩せてはいない。チームとしても5試合で0勝2敗、防御率1・14と苦しめられているが、「相性」の良しあしを打席に持ち込む気は毛頭ない。 8日・ヤクルト戦から自身初の3戦連発中。10日・DeNA戦は五回の勝ち越し弾で勝機を高めた。11日・DeNA戦では六回に1点差へ追い上げる15号ソロを、左翼スタンドへたたき込んだ。 自己記録更新の4試合連続アーチを目指して、12日も試合前練習では2種類のグリップテープを巻いたバットで打撃練習。「やることはもう全部やってあるんで」と戦闘態勢を整えていたが、「(雨天中止は)よくあることなので。いつも通りの1日を準備してやりたいと思います」と“無念の展開”を受け止めた。 ベンチも水浸しになるほど降り注いだ聖地の豪雨には、「あそこまで浸水したのは(見たことが)ないです」と驚き顔を浮かべた。「早くやりたいですよ。(シーズンが)長くなればなるほど、それだけ準備期間が増えて、気持ちもメンタルもすり減ってくるので。やれることは早めにやれるのはベストですけど、環境はしょうがないので、切り替えて頑張りたいと思います」。9月絶好調の逆転Vへのキーマンは、“水入り”にも左右されることなく、猛虎に勢いを与え続ける。