北陸新幹線ルート問題 石川県関係の自民国会議員が再検証する研究会が発足
大阪延伸へ向けた北陸新幹線の小浜ルートについて、事業費が大幅に膨らみ工期も長くなることが国の試算で明らかとなっています。 こうした中、石川県関係の自民党国会議員によるルートを再検証する研究会が25日、発足しました。 【写真を見る】北陸新幹線ルート問題 石川県関係の自民国会議員が再検証する研究会が発足 北陸新幹線の敦賀・大阪間は福井県小浜市を南下し京都市を通るルートで検討が進められていますが、今年8月に国交省は事業費が物価高騰分を含め当初の2.5倍を超える最大5兆3000億円、工期も最長で28年に伸びるとの試算を示しています。 こうした課題を受け、小浜ルートだけでなく他の選択肢の可能性も検討するため、県関係の自民党国会議員が研究会を立ち上げました。 初会合では、岡田直樹座長が敦賀・大阪間は大きな課題を抱える中、小浜ルートを否定するわけでなく、問題意識を共有して最適な道筋を模索していきたいと述べました。 ■年内に2回目の会合を開き、国土交通省から意見聞く予定 研究会には、交通政策が専門の京都大学・中川大名誉教授がアドバイザーとして招かれました。 非公開で行われた会合では、小浜ルートに加え米原ルートや湖西ルートに加え、湖西線を活用したミニ新幹線の整備案など5つの選択肢が示され、それぞれの優位点や課題などの論点整理が行われたということです。 研究会座長・岡田直樹参院議員 「様々な選択肢をもう一度示した上で関係者に置いて十分な議論をおこなうことが時間は少しかかるようであるが北陸新幹線の早期かつ確実な全線開業の近道になるのではないかという問題意識がある」 研究会は年内に2回目の会合を開き、国土交通省から意見を聞く予定で、最終的には提言をまとめる方針です。
北陸放送